Ryzen 5900HXのminiPCが欲しい! ~準備編~
8年前に組んで増設を繰り返していたXeon E3開発機(haswell世代)がいよいよダメになってしまい、新しいPC環境の構築を検討していた。
希望構成はAMD Ryzenの第三世代。ハイエンドゲーマーではない身には価格が堪えるが、また今後5年以上は使うことを想定すると性能面では悪くないラインだとは思う。
利用用途は以下の3つ。
・開発機: コーディング、テスト、プログラミングコンテスト
・動画編集: 音声合成ソフト、動画編集ソフト
・非3Dのゲーム: Steamゲームなど
Ryzen5 5600Gあたりで自作しようかと悩んでいたが、偶然見かけたmini-PCが気になり、引っ越しで狭くなった自宅用に省スペースのものを再検討することに。
Minisforum EliteMini HX90store.minisforum.jp
前回組んだ際に自作もBTOも価格が変わらなくなったと思ったが、今ではminiPCも安くなったんだなぁ...
モバイル用Ryzen9 5900HXだが、最大4画面4K出力可能、内蔵APUで3Dゲームもそこそこ遊べる性能らしく、かつモバイル用低電力にも惹かれてMini-PCを検討することに。
候補に上がったのは、以下の3つ
・先程のMinisforum EliteMini HX90
Minisforum EliteMini HX90store.minisforum.jp
・Beelink GTR5
Powerful AMD Ryzen 9 Gaming Mini PC GTR5www.bee-link.com
・Morefine S500+ Ryzen9 5900HX
Morefine S500+ 5900HX Mini PCmorefines.com
3者を比較すると、こんな感じ。
CPUやメモリスロット数は同じなので、ざっとIOと価格が競争領域。
なお、この表の(価格部分は) '21/11/25時点のもの。
各社のキャンペーン、クラウドファンディング、為替状況で価格は変動するので注意。
M.2 NVMEが2スロットあるS500+が当初からのターゲットだったが、価格がネックだった。
2スロットにこだわる理由は
・せっかくの新PCなので、M.2 NVMEのSSDを使いたい
・将来的な拡張性を想定し、GPUが利用できるようにPCIeは2スロット目が欲しい
Morefine直売では割引が不十分だが、AliExpressのブラックフライデーセールで安い販売者がいたことで価格が逆転し、こちらを入手できた。
配送は12/19の予定。手元に届いたら、再度レビューしたい。
レビュー系youtuberや製品広告では触らないようなゲームやCPUベンチ、あとはこれまでGeForce GTX1060で遊んでいた機械学習フレームワークを動作させ、実用に足るかを見てみたい。
Oura Ringのファーストインプレッション
フィンランドのHealthTechガジェット: Oura Ringを購入してしまったので、簡単に紹介します
昔から様々な方法で睡眠ログをとっていて、スマホアプリ から始まり、
Jawbone Up2 -> Fitbit Charge -> Fitbit Alta HR
と5、6年ほど活動量計を使っていました。Oura Ringで4代目になります。
当初はバッテリー持ちが悪くなったAlta HRの乗換えにFitbit後継機を考えていましたが、検索トップに出てきたOura広告に偶然出会い、最終的にこちらに乗り換えることに決めました。
このガジェットは心拍・体温・加速度のセンサを用いて体調を評価・アドバイスしてくれるもので、過去にはパレオな男の鈴木祐さん、今年になってからはメンタリストのDaiGoさんをはじめ、様々な方のブログなどで取り上げられていたようです。
そのため製品の紹介は極力少なめで、利用開始時点での感想を中心に紹介したいと思います。
まず、購入の決め手になったのは次の3つのポイントでした。
- 睡眠トラッキングの精度がよい(らしい) -> 指先のリングで、医療機器レベルの心拍・心拍変動の測定を行える
How Accurate Are Oura's Heart Rate & HRV Measurements? - The Pulse Blog
- 心拍・活動量に加え、体温のモニタリングができる
- 各種センサの測定から、その日の体の調子を教えてくれる
1つめの睡眠トラッキング機能はこれまでも利用していましたが、これを総合的な体調、という観点に翻訳してくれるガジェットである点に興味を持ちました。
同社のブログで、Accuracy Above Allと主張していた点に何かが共鳴してしまったのも大きいですが...
特に今年は在宅勤務をしていて、睡眠時間・体調の乱れが気になっていたので、精度のいい睡眠トラッキングによって睡眠リズムを改善し、体調を整えたい、というモチベーションにガジェットの機能が合致しました。
というところで、入手から3日ほど使ってみた段階での印象を、Good / Bad(今後変わるかも)の観点で以下に纏めてみます (※)
※本ガジェットの最大のポイントである体調の評価(メーカはReadinessと表現)については、まだ実感と表示値のズレを測るにはデータ不足ですので、ログを貯めながら判断・紹介したいと思います
[Good]
- つけていて楽 -> 人差し指だと他の指との干渉が少なく付けやすいです
- Fitbit Alta HRとの睡眠時ログが結構違っていて面白い
- バッテリーがしっかり持ちそう -> 丸4日つけていて半分以上残っている
[Bad?]
※※指の太さは1日の中でも変動するため、仕方ないのですが...
活動量計としては、タイピングなどの指の動きも運動として拾われてしまい、一日の運動量がかなり多く出ています。ただ、この点は他ガジェットの運動内容推定のようにソフトウェアでの対応も可能と思われるので、今後のアップデートに期待しています。
また、心拍については常時取得ではない & 直接表示されない(おそらく加速度計と合わせた結果を、運動した量として表示する)ため、心拍モニタリングによるトレーニングには不向きです。
(そのため運動時の心拍モニタリングには、引き続きFitbit Alta HRを使う予定です)
以上から、少なくとも現段階では、運動量の面はあくまで補助的なものであり、精度の良い睡眠トラッキングにより体調変化を捉えるガジェットと見るのが良いと思われます。
また、今回は紹介しませんでしたが、呼吸などを整える機能(Moments、瞑想補助機能のようなもの)がアプリ内で無償提供されています。こちらも今後確認していきたいと思います。
アプリが日本語対応していない点で人を選ぶかもしれませんが、Momentsの英語音声ガイドも含めても、あまり気にならないかと思います。
最後に購入についてです。
前述のように、購入についても既に多くの方が紹介されているので、簡単な紹介に留めます。
指輪状のガジェットであることから、腕につけるバンドと違い購入後のサイズ調整が難しいため、購入には少し手間がかかりました。
- サイジングキット(本体購入を前提に無料)を1日ほど着けてサイズ確認
- 自分に合ったサイズのRingを発注
1, 2ともに発注の翌日には発送連絡が入り、オランダからドイツを経由して5日ほどで受け取れましたので、最初の注文から入手までトータルで2週間ぐらいでした。
今年の始め~中頃では注文から発送まで1ヶ月かかるなど時間を要した時期があったようですが、9月はスムーズでした。ただ、当時あったらしい割引コードの入力欄はなくなってしまっていて、定価購入のみとなっていました。